「カツオ」リレーコラム

高知の食を考える会の「カツオうんちく」メンバーが語るリレーコラム

その1【カツオを焼く「アレ」の話】
上町池澤本店 池澤秀郎

どうもこんにちは！
高知市で上町池澤本店という魚屋をしております池澤秀郎と言います。

大橋通の本池澤、池澤鮮魚とは名前が同じだけで違う店です。よろしくお願いします！

みなさんこれ見たことありますか？

こんな感じで焼きます。

カツオに串を刺して焼く方法もありますが、あれだと串を通して熱が伝わりカツオの中も加熱されちゃうんですよね。
だから僕たち魚屋はこの鉄きゅうを使ってたたきを焼き上げます。

素材は熱と脂に耐えないといけないため、オールスレンレス。持ち手は木の場合がほとんどですが、ステンレスなんで結構高いんですよ。また、大きさも色々。4段階ぐらいに分かれています。

どこで買うかというと、ホームセンターなんかにはありません。ずばり魚市場で販売しています。こんなもの市場で売ってるのは高知ぐらいじゃないかなと。

ちなみにこの鉄きゅうという名前は漁師や魚屋の専門用語。昔からあるものでして名前も昔からそう呼ばれていたようです。なんでそんな名前なのかはわかりませんが、高知でカツオを扱う仕事の方には欠かせないもので要するにプロ専用の道具です。

串に刺してガス火で焼くたたき、鉄きゅうを使ってわらで焼くたたき、こんなものが食べ比べできるのは日本広しと言えどここ高知だけです。ぜひ色んなたたきを食べ比べて味の違いを知り、県外のお客さんに「なぜうまいのか」のうんちくを語ってあげてください。