【2日目】2011年10月16日(日)
*()括弧内の時刻は、予定表の目安時間。括弧外は実際に訪れた時間。
◎7:30 大野倶楽部
朝ご飯を自分達で作る。
炭をおこして焼いた魚や厚揚は美味しかった。
◎10:15(9:00〜11:00) 田野屋 塩二郎(たのや えんじろう)
東京で暮らしていた佐藤京二郎さんは、高知の製塩会社で塩作りを学んだのち、2009年から田野町で塩作りをスタートさせた。
製塩には河口近くの表層水を使用するため、山からの栄養分が海に流れ込み、塩の旨味になるという理由もあり、この場所を塩作りの拠点として選んだそうである。(ナトリウム以外のミネラル分や余分な成分が塩の旨味につながるらしい)
行程の最後まで火を使わず、太陽光だけでじっくり塩を結晶化させると、旨味のある、とてもきめの細かい塩が作れるらしい。
その製造工程は、大まかに次の2行程に分けられる。
まずは海水を高さ10メートルのタワーの中で1ヶ月間ぐるぐる循環させ、天日と潮風にさらし、濃度を高める。
次に濃度の高くなった海水を、ビニールハウスの中に運び、太陽光で1ヶ月をかけて乾燥させる作業を行う。
この第2段階からの作業が大変で、とても注意深く塩の面倒を見なくてはいけない。
ビニールハウスの中に運ばれた海水は、日中2時間置きに面倒を見る必要がある。
(結晶化の様子によって混ぜる作業を行ったりする)。
真夏はハウスの中は60度近くになり、体力的にもとても過酷な作業だそうだ。
もし途中で手を抜けば、塩が駄目になってしまうので、ゆっくり遠くに出かける事もなかなかできないらしい。
そうして2ヶ月間、膨大な手間暇をかけて、こだわりの塩が生み出される。
◎12:10 中岡 慎太郎生家・慎太郎館
中岡慎太郎のゆかりの地、北川村を訪ねる。
藁葺き屋根が特徴的な中岡慎太郎の生家(中岡家は北川郷の大庄屋であった)。
現在の建物は一度は失われたのを、復元したもの。
慎太郎があそんだ切り株が残っている。
中岡慎太郎館では、慎太郎・及び彼と交流のあった幕末の志士たちについて、
映像・パネル資料を交えて学ぶことができる。
また遺された刀剣・書物といった様々な遺品・資料も展示されている。
◎12:25(11:00〜12:30) ゆずさんさんグループ
実生ユズの果汁のみを使ったユズ酢の酢飯をつかった田舎寿司や素朴な郷土料理が味わえる。
ミョウガは着色料は使わず、柚子をたらすと真っ赤になるそうである。
◎13:10 中岡慎太郎遺髪墓地(禅宗寺院)
中岡家の墓が禅宗寺院の境内にあり、慎太郎が「禁門の変」の前に家族に宛てた手紙に添えられていた遺髪がおさめられている。
この寺の住職に慎太郎は幼少期、読書を学んだと伝えられている。
◎14:10(13:00) 馬路村・馬路森林鉄道
馬路村コミュニティーセンター前では、小さなサイズで復元された機関車に乗る事ができる。
沢の周りの小さなコースを森林鉄道をイメージした、スモールトレインに乗って楽しむ事ができる。
1週400mのコースを2週。スピードは10Km/h。別料金1,000円を払うと運転させてもらえるらしい。(取材当時)
すぐ隣に、水力式ケーブルカーニインクラインなるものがある。
誰でも乗れるのは、ここのものと神奈川県宮ヶ瀬のもののみだそう。
*切符が杉の木でできているのが面白い
◎14:10(13:00) 馬路村・コミュニティーセンターうまじ
(馬路温泉・レストラン)
馬路コミュニティーセンターの入り口では、手作りのかかしがおでむかえしてくれる。
男前になれる男風呂、美人になれる女風呂、さらに円満になれる家族風呂がある。
ばら風呂は毎年人気。
■レストラン (コミュニティーセンターうまじ内)
お冷やもほんのり柚子の香り。ごっくんソフトクリームはソフトクリームとシャーベットの中間のような食感。
柚子のさわやかな風味が、重たくならず、甘いものが苦手な方でも楽しめそう。
ユニークな名前が書かれた、レンタサイクルを借りることもできる。
◎15:45(13:30) 馬路村農業共協同組合(加工場・柚子の森)
林の中にたたずむ美術館の様なたたずまいの馬路村農協。
林の遊歩道は枕木で舗装され、川縁にはテラスが用意されている。
建物は木材を使った温かみのある雰囲気。内ではごっくん製造ラインの見学も出来る。
農協では無料で特別村民の住民登録を行うことが出来る。
登録を行うと、
①特別村民用の住民票が届く
②ときどき、村の行事案内が載った広報誌が届く
③来村時に、特別に村長と一緒に村長室でごっくん馬路村が飲める
などの特典がある。他にも企画中だそう。(取材当時)
◎16:30(16:00) 大心劇場
緑色濃い安田川沿いにふと現れるお茶と軽食「豆電球」と映画館「大心劇場」。
こちらを経営しているのはシンガーソングライター「豆電球」としても活躍している小松 秀吉さん。
今回、映画の看板製作中にお邪魔してしまった模様。
昭和の雰囲気を色濃く漂わせた映画館内で、映画に関する話を聞かせてもらった。
その後、場所をお茶と軽食「豆電球」にうつし、(入り口では、オウムのノリコさんが出迎えてくれる)
この日は特別にコーヒーをごちそうになった上に、3曲を演奏して下さった。
小松秀吉さん
おらんくのシンガーソングライター「豆電球」の人で、大心劇場2代目館主「お茶と軽食 豆でんきゅう」を経営。
高知県各地の風物や人物をテーマにオリジナル曲を100曲以上発表し、周辺各地の発展を期待している。
◎18:00 高知市内到着 (実際は19:30くらい着)
【あとがき】
■概 要
・主催 :NPO法人高知の食を考える会 観光と食イベント委員会
・ねらい:山の幸、川の幸 人の心に触れながら 山から山への「食の旅」(感動と興奮の2日間)
■行 程
・実施日:2011年10月15日(土)、16日(日)
・行先 :安芸市・奈半利町・馬路村
・参加者:高知の食を考える会 会員:横山委員長ほか委員会メンバー
・移動手段:数台の車に分乗
・記事・写真/高知の食を考える会